お見合いとは、日本古来の結婚相手を決める手段です。
中に人が立って進行する、出会い、交際、婚約までの一連の行為をいいます。
出会いから、プロポーズまでは、通常1日から3ヶ月ですが、場合によっては、6ヶ月程度まで延長される事があります。
お見合いは、あくまで結婚相手を決める儀式ですので、恋愛感情の有無は問われません。 |
まず、お見合いではお見合いの仲立ちをする人がいます。親戚の中の顔役のような人や、お見合いの世話好きな人など、いろいろな場合があります。
まず、男女双方共、釣書や写真を仲立ちの人に渡します。そして、仲立ちの人は男女双方に相手の釣書、写真などを渡します。
ここで、どちらか片方がお見合い不承諾の場合は、その旨仲立ちの人に伝えて、釣書、写真等を返却します。その事は相手にも伝えられて、相手も仲立ちの人に釣書、写真などを返却します。
お断りの手順は交際が始まってからも同じです。受け取った写真、釣書、その他の書類は汚損しないように、大切に保存しなくてはなりません。
男女片方が承諾した場合は、仲立ちの人を通じて、お見合いの日取りを決める事になります。
お見合いまでに用意する物
1.釣書ー本人のプロフイールを書いたもの
2.家族書ー本人の家族(姻族も含む)についてのプロフイール
(釣書に含める事が出来ます)
3.写真ーなるべく新しい物を用意しましょう。
この他に、地方の習慣によるのですが、、お見合いを依頼した場合、釣書と交換に紹介料や菓子折りを仲立ちの人に渡すこともあります。
このあたりは、よく聞いておくといいと思います。知らなくても恥ではありません。
習慣上の事や儀式的な物は出会い前から、婚約まで、アドパイスを受ける事になりますので、仲立ちの人に聞いてよく確かめる方がトラブル防止となります。
又、ごくまれな例ですが、後々のトラブル防止のために健康診断書や原戸籍の提示を求められる事もあります。
原戸籍の場合には、過去に結婚した記録を調べるために見せて欲しい人が要望します。
(縁談の依頼をする時)
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お互いが知り合うチャンスに恵まれない、出会いはあっても気が弱く言葉を
交わせないといった場合、誰かに仲介をお願いする見合いも決して古い習慣
とばかりは言えません。
仲介を依頼する時は、知人や交際の広い人で信頼のおける人にお願いするの
がよく、その際には写真や履歴書、身上書を添えて出来るだけ具体的な希望
条件を伝えますが、条件ばかりが多すぎたり又、容姿、家柄など二次的な条
件にこだわるのは控えましょう。
(履歴書)
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市販の便箋に楷書で本人が氏名、生年月日、現住所、学歴、職歴、賞罰、資格
をきちんと書き、身上書には健康状態、収入、趣味、身長、体重、家族構成と
本人との続柄、最近の生活状況、などの他に結婚後の生活条件なども添えて書
くとよいでしょう。後々の事も考えて正しく書くほうが紹介者にも迷惑をかけ
ずに済みます。
縁談を受けた時にはこちらの希望に合うか写真や履歴書、身上書などをよく見
て不明な点は積極的に仲介者に聞き、納得した上で先方に会う会わないを判断
した上で、なるべく早めの返答をしましょう。
(お見合い写真)
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写真スタジオなどで撮影したものも良いのですが、普段の自然なポーズや、
家族で写った写真なども添えておきましょう。
(仲介を依頼された時)
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写真や履歴書、身上書などをよく検討した上で直接本人や家族と会い疑問点や
はっきりしない点などを確認し、また希望や条件を聞き納得出来るようにした
上で仲介しましょう。
また仲介を断わる時には自分には自信がないことを理由に断わるのがベストでしょう。
(見合いの日時、場所)
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一般には休日の午後を選ぶ場合が多く、ゆったりした雰囲気の場所が適当ですが、
最近では当人同士の希望で選ぶ場合が増え、仲介者は最初に二人を引き合わせ
て軽くお茶を飲む程度で後は両人に自然に任せるのが一般的です。
(お見合いの席)
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正式なお見合いの場合、和室では床の間がある方が上座、また洋室では入り口
から遠い方が上座に当たります。
席次は
−−−−−−(洋室の場合の一例)−−−−−−−−−(和室の場合の一例)−−−
(お見合いの費用)
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両方が半々で持ちますが、通常は仲介者が持ったり、男性側が出すのが一般的です。
仲介者が立て替えた場合、後日実費より幾分多い目の金額でお礼します。
(お見合いを断わる場合)
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出来れば早めに仲介者に相手の気持ちも考えて
「性格が合わないように思いますので」
といった理由でお断りします。
(お見合い後の交際期間)
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交際の気持ちがあればその旨を仲介者から先方に伝えて頂き、できれば
2〜3ヵ月をめどに結論がだせるよう仲介者にも状況を報告しながら
お付き合いを進めましょう。
(お見合いの服装)
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男性はスーツにカフスなどでお洒落感覚を、女性はスーツやワンピースなどで
落ち着いた感じの中に若さを表すものがよく、またお化粧もおさえめが無難です。
会話の内容はお互いに相手を知り合うために仕事や趣味など身近な話題を心がけましょう。
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お見合い当日は、普通ホテルか料亭などで、仲立ちの人、本人同士、双方の付き添いの人(両親など)が集まって行われます。
最近は両親などの付き添いの無い場合が多くなっていますが、正式なお見合いで、家と家のよしみを結ぶという事も重視している場合は両親も付き添います。
相手だけではなく、相手の両親などにも会っておくと結婚に際しての参考になるのでいいかもしれません。
地方の習慣にもよりますが、お見合いの席の料金、仲立ちの人へのお車代などは男性が用意する事が殆どです。相手両親への手土産(菓子折りなど)も用意しなくてはならない事もあります。
当日の服装は、男性はスーツが標準だと思います。女性はスーツもしくは、相手がスーツなので、それに釣り合う物がいいです。近年は着物という事は少なくなりました。
当日は、先ずは相手の自己紹介から入り、双方の家や家族の紹介、そして、職場の事や趣味などについて、仲立ちの人の進行で話は進みます。
30分から1時間程度で、1通りの話は終わり、「後は若い人だけで・・・」という事になりますので、男性は、あらかじめデートコースを考えておかなくてはなりません。
また、初日のデートは盛り上がる事もありますが、フリーの恋愛ではなく、両親や親戚、仲立ちの人もからんでいますので、早めに切り上げて、女性を家まで送るというのがいいと思います。
交際するかどうかは、仲立ちの人に、出来れば当日、遅くとも翌日には返事をしましょう。
現在では、直接相手に意思表示する人も多いのですが、お見合いは仲立ちの人を介して返事をするのがしきたりですので、必ず仲立ちの人に返事をしましょう。 |
お見合い後、お断りされると、双方、釣書、写真その他の書類を仲立ちの人に返却します。
郵送でかまいませんが、簡単な礼状と、郵送で書類を送ってこられた場合、その送料に相当する切手も同封するのもマナーです。
交際成立の場合は、どちらかがお断りの意思表示を仲立ちの人にするまで交際は続きます。お断りの場合も前述と同じく、双方釣書写真などを仲立ちの人に返却します。
交際後、1日から3ヶ月でプロポーズとなりますが、プロポーズのみ直接相手に意思表示します。仲立ちの人には事後報告となります。
仲立ちの人に報告後、双方の両親への挨拶、親族顔合わせ、婚約と進みます。 |